2021/06/09(水)
非特異的腰痛は画像検査でも分からない??
ぎっくり腰, 坐骨神経痛, 慢性腰痛, 椎間板ヘルニア, 腰痛, 院長ブログ
「非特異的腰痛の原因は、
残念ながら画像検査(X線やMRIなど)でも分かりません。」
こんにちは!
那須塩原で唯一の
「慢性腰痛」専門整体院 山本の
山本知秀です。
このブログでは、長年の「慢性腰痛」でお悩みのあなたに、
「慢性腰痛」改善のためのヒントやアイディアをお伝えしていこうと思います。
ぜひ宜しくお願い致します。
タイトルの
『非特異的腰痛は画像検査でも分からない??』
についての回答としては、
「非特異的腰痛の原因は、
残念ながら画像検査(X線やMRIなど)でも分かりません。」
確かにMRIを中心とした画像技術は進歩していて、
腰の骨や椎間板などの細かいところまで詳細に見ることができます。
ですが、画像検査での異常と腰痛の症状を照らし合わせて、
正しく「この異常が腰痛の原因です」と言い切ることはできません。
例えば急性の非特異的腰痛である「ぎっくり腰」では、
椎間板や椎間関節など、腰に関連する組織のどこかが傷ついていることが多いですが、
実際に画像検査をしても障害された場所がはっきりとは分からないのです。
実は腰痛がない人でも、画像検査をすると骨にずれがあったり、
ヘルニアが見つかったりすることはよくあるようです。
このような異常は、加齢とともに増えてくる変化で、
多くの人に見つかる所見です。
このように、
異常な画像所見があっても腰痛がない人もいれば、
異常な画像所見がなくても腰痛がある人もいます。
つまり画像検査では骨や椎間板の変化はとらえることができても、
現状では起きている症状の理由をすべて説明できるわけではないのです。
このことに関連する論文があります。
2009年に欧米の研究者が行った
腰痛に対する画像検査と治療結果に関わる調査において、
「重篤な基礎疾患のない非特異的腰痛患者に画像検査を行っても、治療結果はよくならない」
と発表されているのです。
やはり、結局は腰だけに注目していても根本的な原因は分からない、
ということですね。
根本的な原因が分からなければ対処しようがないので、
治療結果もよくならないわけですね。
以下、参考までにいくつかの研究結果を載せておきます。
「腰痛や坐骨神経痛を患った経験がない人でも、
特に年齢が高くなれば、椎間板変性、椎間板ヘルニア、
脊柱管狭窄といった構造上の異常所見があるのは珍しくない」
Booden S,et al.JBJS[Am]72,1990
「149人の勤労者におけるMRIを調べたところ、
画像所見と腰痛との関連は乏しく、しかも腰痛既往者の47%は正常所見」
Savage RA,et al.Eur Spine J6,1997
「重篤な基礎疾患のない腰痛患者に画像検査を行っても臨床転帰は改善しない」
Chou R,et al.Lancet 373,2009
腰痛をお持ちの方に参考になる情報であれば何よりです。
それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
那須塩原
整体院 山本
山本 知秀
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