2022/03/24(木)
ヘルニアだから腰痛がある・・・?
こんにちは!
那須塩原で唯一の
「慢性腰痛」専門整体院 山本の
山本知秀です。
腰椎椎間板ヘルニアについては、
以前のブログ「特異的腰痛⑧【腰椎椎間板ヘルニア?】」でも書きましたが、
今回は特異的腰痛としての説明というよりも、
一般的に「ヘルニア=腰痛」と勘違いされている場合が多いなぁ、
と最近改めて感じたので、その誤解について書いて行きたいと思います。
最近ではテレビなどでも腰痛特集がよく放映され、その原因や対処法、セルフケアの方法などの情報が広く出されているため、多くの人が腰痛に対する正しい認識を持つ機会が増えたかと思います。
ただ、実際のところはまだまだ腰痛に対して誤った認識をお持ちの方は多く、
その中でも「ヘルニア=腰痛」とセットで結び付けている方は非常に多くいるのではないかなと感じています。
結論から言うと、
椎間板ヘルニアは必ずしも腰痛の原因ではありません。
むしろ、
「椎間板ヘルニアが腰痛の原因」とされるのは
全体の3%程度にしかすぎない、
ということも分かっています。
海外の研究ですが、
「画像診断を受けた腰痛のない人の76%に無症状の椎間板ヘルニアが診られた」
という結果が出ています。
つまり、腰が痛くない人を集めてMRI検査をしたら、
76%の人に椎間板ヘルニアが見つかった、ということです。
また、別の研究では、
腰痛経験者の約半数が、
MRIによる画像検査で椎間板に変性がみられない正常な所見
だったことが分かっています。
つまり、腰が痛い人を集めてMRI検査をしたら、
大体半分の人は椎間板には問題が無かった、ということです。
腰が痛くない人の約8割は椎間板に異常があり、
腰が痛い人の約半分は椎間板に異常はない、
ということは、
「椎間板ヘルニア=腰痛の原因」とは全く言えない、
ということです。
そして、
画像上、椎間板ヘルニアの所見があっても腰痛は良くなりますし、
ヘルニアの所見が無くなっても腰痛が続くこともあります。
この場合、
腰痛の根本原因は椎間板ヘルニアではない、
ということです。
一番大切なことは腰痛の根本原因を見極めて、
そこに対して適切にアプローチしていくことです。
もちろんヘルニアが原因で腰痛を起こしている人もいますが、
椎間板ヘルニアがあるからといって腰痛の原因とは言えない、
ということは覚えておいていただき、
画像検査だけではなく、
しっかりと専門の検査をして腰痛の原因を見極めていくことが大切、
だということを認識していただけたらと思います。
今回の内容も腰痛改善のための
参考にしていただけたらと思います。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
那須塩原
整体院 山本
山本 知秀
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