2021/12/09(木)
特異的腰痛⑥【神経症状を伴うもの】
こんにちは!
那須塩原で唯一の
「慢性腰痛」専門整体院 山本の
山本知秀です。
今回は特異的腰痛の6回目です。
前回までで、
【特異的腰痛の見極めチェックリスト】①~③の項目について
具体的に見てきました。
そして、
骨折、感染性脊椎炎、脊椎の腫瘍、
急性大動脈解離、尿路結石、子宮内膜症
脊椎関節炎などの疾患が、
特異的腰痛の原因である可能性のことを、
レッドフラッグ
(重篤な器質的疾患の可能性)
といい、
すべての腰痛の中で
レッドフラッグの占める割合は
1~5%と言われてはいますが、
レッドフラッグに該当する疾患を見逃さないことが、
腰痛の見立てでは
最も重要なことでした。
前回までの内容はこちらをご参照ください
今回からは
特異的腰痛見極めチェックリストの
④~⑥について書いていきます。
【特異的腰痛の見極めチェックリスト】
<病気やケガが原因の腰痛>
④痛みやしびれがお尻から膝下まで広がる。
⇒腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア
の可能性
⑤肛門、性器周辺が熱くなる、しびれる。
尿が出にくい、尿漏れがある。
⇒重症の腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア
の可能性
⑥つま先歩き、かかと歩きが難しく、足の脱力がある。
⇒重症の腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、
脳や脊髄の病気の可能性
こちらにある④~⑥にチェックがついた方は、
神経痛が主症状の
腰椎椎間板ヘルニアや
腰部脊柱管狭窄症
である可能性があります。
ちなみにこれらの疾患は
レッドフラッグではありません。
グリーンライト
と言われ、
必ずしも手術など緊急的な治療が
必要となるわけではありません。
「非特異的腰痛」もグリーンライトに
該当します。
話を戻します。
腰椎椎間板ヘルニアや
腰部脊柱管狭窄症は
多くの方がよくご存じの疾患だと思いますが、
よく誤解されているのが、
腰椎椎間板ヘルニアや
腰部脊柱管狭窄症の
主症状が「腰痛」
ということです。
実はこの二つの疾患は、
「腰痛」ではなく、
「坐骨神経痛」を代表とする、
お尻から足にかけての痛みやしびれが
主症状となります。
つまり、
「腰痛がある」から
私は腰椎椎間板ヘルニアだ、
私は腰部脊柱管狭窄症だ、
と考えるのは誤解となります。
逆もまたしかりで、
腰椎椎間板ヘルニアだから、
腰部脊柱管狭窄症だから、
「腰痛がある」ともなりません。
さらに言うと
腰椎椎間板ヘルニアや、
腰部脊柱管狭窄症だからといって
痛みやしびれが必ずある、
というわけでもありません。
この辺りは
大切なところですが、
だんだんややこしくなってきましたね(^^;
再び話を戻しますと、
チェックリストの④~⑥に該当する方は、
神経痛が主症状の
腰椎椎間板ヘルニアや
腰部脊柱管狭窄症
である可能性があります。
この神経痛とは
主に「坐骨神経痛」のことになります。
次回は
「坐骨神経痛」について
書いていきたいと思います。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
那須塩原
整体院 山本
山本 知秀
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