2021/06/13(日)
恐怖回避思考(行動)って何??
こんにちは!
那須塩原で唯一の
「慢性腰痛」専門整体院 山本の
山本知秀です。
このブログでは、長年の「慢性腰痛」でお悩みのあなたに、
「慢性腰痛」改善のためのヒントやアイディアをお伝えしていこうと思います。
ぜひ宜しくお願い致します。
『恐怖回避思考(行動)』
という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
実は前回のブログ「腰痛に画像検査は必要ない??」で少しこの言葉について説明をしました。
恐怖回避思考(行動)とは、
「痛みに対する不安感や恐怖感から、活動を過剰に制限(回避)してしまうこと」です。
腰痛においては、
自分の腰に対するネガティブなイメージや、
痛みに対する不安感や恐怖感から
過度に腰を大事にする意識や思考、行動のことです。
つまり、
「あの時の腰の痛みはもう本当に嫌だ。今もまだ痛みはあるし、これ以上痛くなってまたあの時みたいになるのは嫌だ!だからなるべく腰に負担をかけないように静かにしていよう!」
という感じです。
(松平浩.新しい腰痛対策Q&A)
現在はこの恐怖回避思考が、
腰痛の回復のしやすさや就労状況、
慢性化につながりやすいことと強く関係していると言われています。
過度に腰を大事にする=安静=身体を動かさないとなります。
身体を動かさなくなることで、
腰周辺だけでなく、股関節や肩甲骨などの動いてほしいところが硬くなり、
それでも必要に応じて身体を動かさなくてはならない時に、
股関節や肩甲骨が動かない分余計に腰が動かなくてはならなくなり、
硬くなってしまった腰にさらに負担がかかり、
悪化、慢性化へとつながっていってしまいます。
この「安静」については、近年の研究でも、
「腰痛があるからと安静にしすぎるのではなく、できる範囲で日常生活を送る方が良い」
と言われています。
恐怖回避思考のきっかけとなるものには、
痛みを体験した時に感じる不安や恐怖と、
医療者の不適切な態度や説明があります。
「強い、あるいは支障度の高い痛みの体験」が「不安、恐怖」を引き起こし、
「また、腰痛になるのが怖い。だから安静にしよう」という恐怖回避思考につながります。
そして、こうした思考は心理的ストレスの引き金にもなります。
また、これについても前回のブログで書きましたが、
画像検査の結果と痛みを結び付けて、
「あなたの椎間板はものすごく減っているね」
「骨がずれているね」などといった説明はもちろん、
「腰痛があったら重いものを持ったらダメ」
「安静にしていなさい」といった説明も、
患者さんにとってはネガティブな指導となり、
恐怖回避思考につながります。
この恐怖回避思考を改善していくためにも、
医療者や腰痛改善をサポートするものが、
患者さんに正しい腰痛の知識をお伝えし、
不安や恐れのない状態で
楽観的に痛みと向き合えるように
サポートをすることが大切です。
この恐怖回避思考について簡単にチェックできる質問票があります。
「日本語版恐怖回避思考質問表(日本語版FABQ)」です。
気になる方は、ぜひお近くの腰痛専門家に確認していただけると良いかと思います。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
那須塩原
整体院 山本
山本 知秀
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