2022/03/31(木)
腰椎椎間板ヘルニアは手術すれば治るの?
こんにちは!
那須塩原で唯一の
「慢性腰痛」専門整体院 山本の
山本知秀です。
今回もヘルニアシリーズです。
今回のお題は、
「腰椎椎間板ヘルニアは手術をすれば治るの??」
について書いていきたいと思います。
腰椎椎間板ヘルニアについての記事は以前のブログでも書いていますので、
今日のお話しの前提となる考え方については、
以前のブログをご参照ください。
それでは、今日のお題の結論から言うと、
「それだけでは治りません」
はい。誤解を恐れずにはっきりと言うとこのような結論になります。
では、解説していきます。
まず、この質問「腰椎椎間板ヘルニアは手術をすれば治るのか?」について、そもそも腰痛や下肢の痛みや痺れなどがあり、画像所見でもヘルニアがある場合、とします。
そして、質問の意図として、
「腰椎椎間板ヘルニアの手術をすることで腰の痛みや下肢の痺れが治るのか?」
と解釈します。
そこで、ヘルニアという状態は、
手術によって飛び出た椎間板(髄核)を切除すれば改善されます。
つまりヘルニアという病態は治ります。
しかし、前回のブログでもお伝えしたように、
そもそも今悩まれている腰痛や下肢の痺れが腰椎椎間板ヘルニアによって起こっている、
かどうかは必ずしもそうとは言えません。
むしろそうではないケースの方が圧倒的に多いです。
そうすると、そもそもの原因がヘルニアではないので、手術をしてヘルニアを切除しても腰痛や下肢の痺れが良くなることはないでしょう。
この場合、
「あなたの腰痛や下肢の痺れは本当に腰椎椎間板ヘルニアが原因ですか?」
ということが大切なポイントになります。
では次に、
仮に腰痛や下肢の痺れの原因が腰椎椎間板ヘルニアだったとしたらどうでしょうか?
この場合は、確かに手術をすれば、
今悩まれている腰痛や下肢の痺れは一時的に良くなるかも知れません。いや、良くなるでしょう。
ですが、良くなったからOKではなくて、
「そもそも何故ヘルニアになったのか?」
ということを見ていかなくてはなりません。
腰椎椎間板ヘルニアになった原因は何か?
その根本原因を解消していかないと、
また再発してしまう可能性が大いにあります。
ヘルニアの状態を大判焼きを使って喩えてみます。
あんこが入った大判焼きがあります。
大判焼き自体が椎間板で、あんこはその中の髄核とします。
大判焼きの上下を両手で挟みます。
この場合の両手が腰椎という骨です。
両手で大判焼きを圧迫していくと中のあんこが飛び出てきます。
このあんこが神経を圧迫することで痛みや痺れが出るとすると、このあんこを取り除けば圧迫が無くなるので痛みや痺れは改善されます。
ただ、何故あんこが飛び出たのか?については、
両手で圧迫したからです。
この両手の圧迫力を何とかしないと、
またあんこは飛び出てくるでしょう。
この両手の圧迫力、つまり骨の圧迫力の原因は、
普段の姿勢や身体の使い方の癖です。
つまり必要以上に腰が動きすぎている状態です。
反り腰や前屈みの姿勢でいることが多い、あるいはそのような姿勢になりやすい身体の使い方を日常的にしていることで背骨(腰椎)に圧迫力が加わります。
そして、この圧迫力を加えるのは
筋肉の収縮です。
筋肉が縮まって硬くなることで、
背骨(腰椎)に圧迫力が加わり腰椎椎間板ヘルニアになるのです。
ですので、
例えヘルニアの手術をしても根本原因を解消しなければ、結局はその場しのぎにしかなりません。
逆に言えば、
根本原因を解消していくことで、
つまり大判焼きでいう両手の圧迫力を解消していくことで、あんこが飛び出ることがなくなってきますので、
そもそも手術をしなくて済むこともあります。
また、ヘルニア自体も約半数は手術をしなくても自然に消滅します。
よく見極めて専門家にご相談されることをお勧めいたします。
以上、少し長くなってしまいましたが、
今回の内容も腰痛改善のための
参考にしていただけたらと思います。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
那須塩原
整体院 山本
山本 知秀
長年の慢性腰痛
坐骨神経痛
椎間板ヘルニア
ぎっくり腰
脊柱管狭窄症
すべり症
産後の腰痛
諦めないでください!
新しい記事
以前の記事