2021/07/05(月)
なぜ心理的なストレスが腰痛などの痛みと関係があるの?
こんにちは!
那須塩原で唯一の
「慢性腰痛」専門整体院 山本の
山本知秀です。
これまで腰痛の85%を占める
「非特異的腰痛」について、
様々なことをお話ししてきました。
今回は、
そもそもなぜ心理的なストレスが
腰痛などの痛みと関係があるのかのメカニズム
について書いていきたいと思います。
以前は、心理的ストレスによって
「脳の働きに不具合が起こる」から、
という風に簡単に説明をしました。
では脳にはどんな働きがあって、
どんな不具合が起こると腰痛になるのでしょうか?
そもそも、身体のある部分を打ちつけたなどの刺激が入った場合に、
痛みを感じているのは脳で感じています。
そして、その脳には
痛みを感じた時に痛みを抑えようとする働き
があります。
この働きが正常に働くためには、
「ドーパミン」と「オピオイド」
という物質が脳の中で分泌されている必要があります。
「ドーパミン」は快楽を感じたり、目標を持って意欲的に活動している時に分泌される神経伝達物質です。
「オピオイド」は痛みなどをやわらげてくれるもので、この場合は生体内から分泌される内因性のオピオイドです。
ちなみに、癌の鎮痛薬であるオピオイドは外因性のオピオイドになります。
痛みを感じた時に、
このドーパミンとオピオイドが分泌されると
脳の中の「下行性痛覚抑制系」が働いて、
痛みを抑えてくれます。
しかし、この「ドーパミン」と「オピオイド」は、
不安や恐怖感といったストレスフルでネガティブな感情が続くと
分泌されにくくなると言われています。
そうすると「下行性痛覚抑制系」も正常に働きにくくなり、痛みを抑えることができなくなるばかりか、さらに痛みが強まり痛覚過敏の状態にもなってしまいます。
このようにして、心理的なストレスが脳の働きに不具合を生じさせ、その結果として腰痛などの痛みを増加させてしまう、ということになります。
心と身体は密接に繋がっていて、
今回のように心が身体に影響を与えますし、
身体が心にも影響を与えます。
少しでもこの繋がりを感じていただいて、
慢性腰痛には身体のケアと心のケアの両方が大切
だということを知っていただけたらと思います。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
那須塩原
整体院 山本
山本 知秀
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